私たち日本自動ドアは、埼玉県飯能市の工場で森林を保有し、地球のしごと大學アースカラー様と協力し、自伐型林業研修を行っています。毎年約20名の研修生がここで技術を学び、林業の未来を担う人材として巣立っていきます。この取り組みを通じて、私たちは林業と非常に密接な関係を築いています。
私たちはSelvansのさらなる全国展開を目指す中で、東北地域でもSelvansの製作をお願いできる材木業者や建具業者を探していましたが、なかなかうまくいかず難航していたところ、社内会議で「東北でも自伐型林業研修が行われているのではないか」という意見がありました。調査を進めると、宮城県南三陸町で自伐型林業研修が始まり、研修生を募集していることを知りました。最初は見学のみを予定していましたが、東北地域でのコミュニティを作るきっかけとして、思い切って研修生として応募し、無事に参加が決定しました。
■研修スタート
研修が始まると、先生方の指導を受ける中で、Selvansの製作には長伐期の自伐型林業が最適であることに気が付きました。私たちのコンセプト「地産地消」は、地元の木材を活用して地域に貢献する製品を作るという理念に基づいています。
■東北地域Selvans製作への道
研修が終盤に差し掛かる頃、Selvansの製作をお願いできる材木業者や建具業者を探していたところ、南三陸町でバイオ乾燥という独自の方法で木材を乾燥させている製材所を紹介していただきました。バイオ乾燥は、木を殺さず、細胞を生かしたまま乾燥させる点に特徴があります。弊社の理念に共感していただいたこちらの製材所は、知り合いの木工所も紹介してくれました。こうして、東北地域でもSelvansの製作が現実のものとなりました。
■原木購入
研修も残りわずかとなった頃、南三陸町でSelvansを製作するために地元の木を使いたいと考え、波伝の森山学校様に相談したところ、最良の木を提供していただけることになり、原木を購入しました。
■製材乾燥
現在、購入した原木は玉切りされ、山から運び出されて製材所での製材と乾燥を待っています。
■地域貢献の思い
これから、この木材を使って宮城県や東北地域にSelvansを提供し、研修で学んだ山への感謝を忘れずに、地産地消を軸とした地域貢献につながる木製建具を販売していきたいと考えています。私たちの取り組みは、林業を通じて地域と共に成長し、持続可能な未来を築く一助となることを目指しています。